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クーターガメ と アカハラガメ ― Pseudemys属 ― ダレル セネーク
(Translated by Yasunori Tanaka)
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Pseudemys -
(Cooter and Redbelly Turtles) -
Darrell Senneke
Pseudemys -
(Cooter and Redbelly Turtles) -
Darrell Senneke
P. alabamensis – アラバマアカハラガメ
P. concinna
–
リバークーター
(コンキンナヌマガメ)
P. floridana –
コモンクーター
(フロリダクーター)
P. gorzugi –
リオグランデクーター
P. nelsoni –
フロリダアカハラガメ
P. peninsularis –
ペニンスラクーター
P. rubriventris –
キタアカハラガメ
P. suwanniensis –
スワニークーター
P. texana – テキサスクーター
このケアーシートは、クーターガメとアカハラガメの、一般的な飼育方法です。良好な飼育方法を確立する為には、更なる研究が不可欠です。
アメリカ合衆国の南部で、最も普通に見られるカメのうちのいくつかは、クーター類とアカハラガメ類でしょう。特徴を見分けるには、それらのカメが大きく、頭部に黄色の細い線があり、甲羅(背甲)に魅力的な模様があることです。この種のカメはしょっちゅう甲羅干しをするのに、とても似ているTrachemys(アカミミガメ属)よりもずっと怯えやすく、結果として、ある地域でそれらのカメを何となく見ている人が考えているよりも、そこではもっとありふれたカメたちだということがあるかもしれません。食べているものから見れば、それらのカメは肉食性というより、いくぶん草食性というべき多くの種のカメに似ているでしょう。若いカメは、成体になるまでは、あまり食べる機会のない動物性のものを食べますが、成体になると、専ら植物質のものばかり食べるようになります。一方、アカミミガメ類のオスは、成体に達すると、メスの前で前足をひらひらさせて、そのメスに求愛するものです。
ここで述べているカメたちは、成長するととても大きく、約30cmを超えるサイズの成体を飼う準備ができていない場合は、買ってはいけません。
クーターガメやアカハラガメの屋内飼育 : 屋内でこれらのカメを飼うのに、最も便利なのは、水槽を用いる方法でしょう。生まれたての子ガメには、7.5~15cm の深さの水場を用意し、水槽の片方に、甲羅干しができるように、岩を組み立てることをお勧めします。子ガメの為の適当な水槽の大きさは、20ガロン水槽(75cm × 30cm)です。その子ガメが、その環境で成長するにつれ、更に大きい水槽が必要になってきます。全てのクーターガメとアカハラガメは、水中で泳ぐのがとてもうまく、水深が深いからといって、それらのカメが成育するのに危機的な要因にはなりません。これらのカメが10cmから成体の大きさになる間は、20cm~60cmの水深がちょうどいいでしょう。リバークーターの成体は、約30cmに達することがあり、他のクーターガメやアカハラガメは、それ以上の大きさになることさえあります。このサイズになると、屋内の水槽よりも屋外の池のほうが、飼育場所としてはずっと現実的でしょう。
水質は非常に重要です。少しの時間とお金を割いて、適当な濾過器を買えば、水棲ガメに伴う多くの問題が防げるのです。私たちは大きめのクーターガメやアカハラガメには、簡単に掃除ができる上、非常に上質な水が得られる、筒型の外部式の濾過器をお勧めします。子ガメには水深の関係上、良い濾過器を取り付けるのが難しくなりますが、こういった場合は潜水式のフィルターか、パワーフィルターを用いて、必ず水を頻繁に替えて下さい。
金物屋にあるような、反射板のついた、クリップつきのランプを水槽の一角に設置して、人工的な甲羅干しの施設を作ってやりましょう。これは飼育環境の中にある、甲羅干しの為のバスキングスポットが、摂氏32度ほどになるようセットしましょう。水槽には他に、UVB(中波長紫外線)をカメに与える為に、フルスペクトルの蛍光灯を設置する必要があります。UVBは、ビタミンD3(カルシウムの代謝に必要)の生合成の為に、なくてはなりません。できるなら、この蛍光灯の代わりに水銀ランプを用いてもいいでしょう。それで甲羅干しの際の熱と、紫外線のどちらの要求にも適います。実際の水草、または人工水草を植えておくと、カメにとって安心感が増し、隠れるスペースもできるので、お勧めです。
屋外での飼育 : 外敵が入らないようにした屋外での飼育は、屋内での飼育を超えた、たくさんの利点があり、暖かい時期は屋外での飼育を、一つの方法として考えてみられてはいかがでしょう。子供用のプールを安全な飼育場所の地面に埋め込んだものは実用的です。屋外での大きめの水場に、高品質な濾過器を用いると、皆様の屋外のクーターガメやアカハラガメの住まいに、壮観な眺めを演出します。
餌 : 皆様のカメたちには、餌を与えすぎないように注意してください。私は、成体であれば週にたったの2回か3回、急速に成長する子ガメには、毎日か隔日の餌やりをお勧めします。元々、クーターガメやアカハラガメは、成体になると、植物質のものばかり食べるようになり、野菜類や青もの、例えばマスタードグリーン(カラシナ)、カブの葉、タンポポ、ホウレンソウ、ニンジン、ズッキーニ、それから水生植物、例えばアオウキクサ、ウォーターレタス(ボタンウキクサ)、ホテイアオイなどを食べます。それら成体のカメが食べる餌のうち、非常に小さな部分を占めるものの、昆虫、イモムシ、ザリガニをも食べます。子ガメのうちは、タンパク質を摂取しようという様子が、もっとはっきり見られますが、これらのカメはそれでもやはり、草食が基本になります。 こんにち、市場に出回っている、商品としてのカメ用の餌の多くは、クーターガメ類の餌としても、とても優れています。この餌のほか追加的に、やはり市場で売られている、低タンパクの餌、つまり鯉や金魚の餌も、食べているものに変化をつける為に、全ての餌の一部として与えてもいいでしょう。
追加的にカルシウムの栄養補助を行なうのは不可欠です。粉末カルシウムは全ての餌に振り掛けてもいいです。もし屋内飼育の個体ならカルシウムと一緒にビタミンD3も入っているものを、屋外飼育の場合はビタミンD3なしでカルシウムを与えることをお勧めします。イカの骨も、欲しがるのであれば、それを与えて かじらせることをお勧めします。
これらのカメの大部分は、自然界では冬眠します。冬眠をする種には、安全な冬眠のさせ方を慎重に研究してから、その設備を整えましょう。
様々なカメの飼育の研究は、まだ進行中であることに注意してください。新しい情報が手に入れば、我々はその情報を、World Chelonian Trust(ワールド・ケロニアン・トラスト、www.chelonia.org )で公開していきます。カメをまじめに飼育している人は、同じカメを飼育している他の人からの援助を受けられることが、役立つものであることに気づかれています。飼育については、我々のメールコミュニティー(英語)で討論できます。そしてそれに参加するには上記アドレスからアクセスしてください。どうか我々と連絡を取り、World Chelonian Trustのメンバーとなられて、多くの益を得てください。
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