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ヘルマンリクガメ ― Testudo hermanni ― ダレル セネーク
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Hermann’s Tortoises
- Testudo hermanni -
Darrell Senneke
このケアシートはクサガメの一般的な飼育方法です。最良の飼育方法を確立するためには、更なる研究が不可欠です。
ヘルマンリクガメの屋内飼育 – ヘルマンリクガメを屋内で飼育する場合、「タートルテーブル」を使うのが、一番便利でしょう。その外観は、本棚の一部を後ろ向けに倒したような形に見えます。ヘルマンリクガメの子ガメ1匹を飼うのに手頃な大きさは、60 cm×90 cmの大きさです。子ガメが大きくなるにつれて、その飼育場も広くする必要があります。ヘルマンリクガメの成体だと、1匹につき、最低でも120 cm×60 cmの大きさが必要になります。この「タートルテーブル」の底部に切り込みを入れて穴を作り、餌や水、更に巣箱をも同じ高さに来るように埋め込むと、それらがカメにとって、近づきやすいものとなります。
飼育上での水入れは、飼育しているヘルマンリクガメが身体を浸したいと思えば、それができるほどの大きさがなければなりません。また、溺れてしまうといけないので、水は深すぎてもいけません。飼育環境の中でも乾いた部分の床材(主に陸棲種の飼育環境の下地として敷く物)としては、普通の土に、子供の遊戯用の砂、またはイトスギの樹皮を混ぜたものを使うと、うまくいきます。
金物屋で手に入るような、反射板のついた、クリップつきのランプを、水槽の一角に設置して、人工的な甲羅干しの施設を作ってやりましょう。これは飼育環境の、甲羅干しの場所(バスキングスポット)が、摂氏35度かそこらになるようセットしましょう。水槽には他に、UVB(中波長紫外線)の供給のため、フルスペクトルの蛍光灯を設置する必要があります。UVBは、ビタミンD3(カルシウムの代謝に不可欠な成分)の生合成の為に、なくてはなりません。できるなら、この蛍光灯の代わりに水銀ランプを用いてもいいでしょう。これは甲羅干しの際の熱と、紫外線の供給の、両方の役割をします。甲羅干しのスポットから離れた場所に、カメが身を隠せる箱のようなものを置いておきましょう。
屋外飼育
–
外敵の入ってこないようにした屋外での飼育は、屋内での飼育を超えた、様々な利点があるので、暖かい時季には、選択肢の一つとして、真剣に考えてみられてはいかがでしょう。
餌 – 食物繊維に富み、タンパク質が少ない、それでいてカルシウムが豊富な餌は、消化管の働きを損なわず、順調な生育を確かなものにします。ヘルマンリクガメにキャットフードやドッグフードを頻繁に与えると、腎不全になるか、または尿酸が固まることによってできる膀胱結石がつまり、死んでしまいます。スーパーなどで売っている野菜類は普通、食物繊維が少なく、農薬の残留物が多く、また糖分も多すぎるので、与えすぎないようにしましょう。果物類は、全く与えないでおく必要はありませんが、与えるとしても、ごくごくわずかずつ与えるべきです。なぜなら、果物のような糖分の多い餌は、下痢を引き起こすことがあるからです。
· 餌やり: 葉菜的な(つまり葉を主に食べる部分にする)植物、(タンポポ、シロツメクサ、エンダイブ、その他)
追加的なカルシウムの栄養補助は不可欠です。粉末状のカルシウムは、全ての餌に振りかけることができるでしょう。もし屋内飼育の個体ならカルシウムと一緒にビタミンD3も入っているものを、屋外飼育の場合はビタミンD3なしでカルシウムを与えることをお勧めします。イカの骨も、欲しがるのであれば、それを与えて かじらせることもお勧めします。
この種は、自然下では冬眠します。安全に冬眠させる方法をよく調べた上で、その設備を整えましょう。 冬眠の設備は、このカメの健康と幸福を維持できるようなものでなければなりません。
様々なカメの飼育の研究が、まだまだ進行中であるということをご認識下さい。新しい情報が手に入れば、我々はその情報を、World Chelonian Trust(ワールド・ケロニアン・トラスト、www.chelonia.org )で公開していきます。カメをまじめに飼育している人は、同じ種類のカメを飼育している他の人からの援助を受けられることが、役立つものであることに気づかれています。飼育については、我々のメールコミュニティー(英語)で討論できます。そしてそれに参加するには上記アドレスからアクセスして下さい。どうか我々と連絡を取り、World Chelonian Trustのメンバーになられて多くの益を得て下さい。
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