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(Translated by Yasunori Tanaka)
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ミナミニシキハコガメ (Terrapene ornate luteola)
キタニシキハコガメ (Terrapene ornata ornata)
ハコガメ(訳者注 ・ このページで述べている「ハコガメ」とは、上記の種類を指すものとします)を手に入れようとするなら、人工飼育下で生まれた個体にしましょう。これらは総じて、野生で捕まえられたものよりは健康で、人工飼育という環境に慣れているものです。それらのハコガメは、野生での個体数が、ペットの商取引により、大変少なくなっており、これ以上個体数を減らすのはやめましょう。アメリカのほとんどの州で、これらの原産のカメを保護しており、野生からそれらの種のカメを採っていいかどうか、それぞれ州の法律を調べましょう。もし皆様がハコガメを手にしたら、どうかそのカメが非常に長生きする、そして特別なケアが必要なカメであるということを忘れないで下さい。これらのカメは、大人の管理がない場合、幼い子供にとって適当なペットには向きません。
飼育環境
–
ハコガメたちにとって、一番いい居住空間は、屋外に設けられた広い環境です。その場所は、境界線として、壁板、木材、レンガ、またはセメントのブロックを、少なくとも18インチ(45
cm)まで積み上げ、登って逃げるのを防ぐ為、内側の方向にひさしのような棚をつけておくのがいいでしょう。その囲いには、日の当たる場所と日陰の場所、
また隠れるための場所も含め、様々な環境を提供してやらなければなりません。カメは、自分の体内の温度を行動で調節し、日なたと日陰を選ばせてやる必要があります。干草を積み上げたものや、低木の植え込みは、隠れたり、また日陰で涼んだりする場所として理想的です。皆様が餌やりの時に与えているもの、例えばカタツムリ、ナメクジ、ミミズなどを、カメが屋外にいることによって、それらのものを自然に与えることになります。
ハコガメ類は、スライダー(アカミミガメ)やチズガメ、クーターガメのように、水棲ガメを含む同じヌマガメ科に属しています。ハコガメ類は水棲ガメではないものの、時によっては泳いで遊ぶことがあります。できるならそれらのカメの背甲は高いので、深めのものがいいのですが、皿を飼育場所の地面に埋め込んで、常にきれいな水でいっぱいにしておき、カメたちがその皿に簡単に近づいたり、そこから出ていったりできているかどうか、確認しておきましょう。
新鮮な飲料用の水は、毎日与えましょう。冬の間は、水はけの良い場所に、干草や植物の葉を積み上げたものが、冬眠の場所として使えます。その部分の砂を柔らかくしておくと、カメたちが安全を求めて地面に身体を埋めるのが、より楽にできるようになります。
もし屋外に飼育場所を作ることができなくても、ハコガメのために、屋内に大きな飼育環境を作ってやることができます。「ブリーダー」にとっては、規格外の熱帯魚用の水槽がいいでしょう。ビニールなどでできた子供用のプールや、(子供が中に入って遊ぶ)砂箱、コンクリートを混ぜる桶が、あまり費用のかからない飼育場所になるでしょう。フルスペクトルの蛍光灯、例えばVita-Light™などは必要です。留め金と反射板の付いた60~75ワットの白熱球を取り付けて、甲羅干しのできる場所を作り、飼育環境のほかの部分よりも暖かくします。甲羅干しの場所として理想的なのは、華氏で85~88度、つまり、摂氏29~31度になるようにします。もしよろしければ、このライトの設置に、水銀ランプを用いられると、熱の面と紫外線の面の両方の要求に適います。吸収性のある床材には、例えばきれいな土、落ち葉などの葉、ミズゴケやイトスギ材の敷きわらといったものを与えて、定期的に新しいものと入れ替えて下さい。干からびるような、或いは粉のようになりやすい床材は避けましょう。スギやマツを細かくしたものは、毒性があるかもしれないので、利用するべきではありません。水を入れた浅い皿で、カメが自分の体を十分に浸せるだけの大きさのものは、必要です。このようなものは、カメが隠れて安心感が得られるものです。素焼きの大きな植木鉢を逆さにしたものは、隠れ場所として置いてやることができます。昼間は華氏80度、摂氏では27度が理想的で、夜間は華氏70度、摂氏21度に下がって構いません。カメの飼育場所は、エアコンの空気(通気も排気も)が通る場所の近くあってはいけません。
餌
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ハコガメ類の全部の餌のうち、50%は、いくらかの果物を含めた新鮮な植物質、そしてもう50%は、脂肪分の少ない蛋白質、例えば低脂肪のドッグフードです。蛋白質は全て、ミミズ、ミールワーム、甲虫類、地虫、コオロギ、ナメクジそしてカタツムリのような、生きているものから得るのが理想的です。いろいろな種類の餌を与えるのが、カメの健全な食欲と、丈夫な体への鍵です。リンゴ、モモ、イチゴ、ブルーベリー、カンタループ、バナナ、ブドウ、ケール、ローメインレタス(アイスバーグレタスは、本質的に栄養がないので避けましょう)、サマースカッシュ、サツマイモ、アルファルファの干草を水で戻したもの、アレチネズミの餌を水でふやかしたものを与えてみてはいかがでしょう。(訳者注
・
「カンタループ」は、メロンの一種です。「ローメインレタス」は日本ではあまり流通していないようです。「アイスバーグレタス」とは、レタスの品種の中で、日本で最もよく見かけるものだと思われます。「サマースカッシュ」はウリの一種です。「アレチネズミ」(gerbil)は、アメリカではペットなどとして知られています。)
ごく偶に穂軸ごとのトウモロコシ、トマト、水と一緒にパックされたマグロ、固ゆでの卵、赤身の肉、ReptominやReptile
T.E.Nのような、カメの餌として売られているもの、ドライタイプのドッグフード、ナマズの餌、マスの餌を与えることができるでしょう。これらは控えめに与え、軟らかくするために水につけておかなければなりません。カメには、そのしっかりした骨と甲羅の成長を確かなものにするため、ビタミンやミネラルの栄養補助を与えなければなりません。水槽の床に敷いているものを一緒に食べてしまうことがないよう、全ての餌は皿や岩、または舗装用のレンガなどの上に乗せて与えましょう。
健康 –
もし適切に飼育がなされていたら、ハコガメは病気にかかることが、際立って少ないです。健康上の問題には、すぐに獣医の診断が必要なケースもいくつかはあります。これらは腫れ物で膨らんだ首、腫れた目や鼻水、排泄物に虫がいる、開いた傷口、ダメージを受けた甲羅、口が腐れている、といったものが含まれます。皆様のカメをしょっちゅう観察して、小さな問題が深刻な問題になる前に注意を払って下さい。皆様がハコガメを、注意深く飼育していれば、長年にわたってその際に仲間意識をもたらし、また驚嘆するようなこともあるでしょう。これらのハコガメは、自然界では冬眠します。それらのハコガメを安全に冬眠させる方法を注意深く調べてから、それらのハコガメを冬眠させる準備しましょう。更にたくさんの情報は、テス
・
クックのネット上の図書:http://www.boxturtlesite.info/hib.htmlのHibernation(冬眠)という章でご覧になれるでしょう。
追加的な情報 :
カメの飼育方法の研究がまだ進行中であることに注意して下さい。新しい情報を手に入れ次第、私たちはそれをこのウェブサイトに公開していきます。テス ・ クックのハコガメの飼育と保護(Tess Cook’s Box Turtle Care and Conservation)に関する情報が更新されていないか、http://www.boxturtlesite.info/や、ワールド ケロニアン トラストのウェブサイト(www.chelonia.org)を時々チェックして下さい。カメをまじめに飼育している人は、同じ種類のカメを飼育している他の人からの援助を受けられることが、役立つものであることに気づかれています。飼育については、我々のメールコミュニティー(英語)で討論できます。そしてそれに参加するには上記アドレスからアクセスして下さい。
www.chelonia.org - World Chelonian Trust
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