セレベスリクガメ― Indotestudo forstenii (SCHLEGEL & MÜLLER 1844)© ダレル セネーク 及び クリス タバカ DVM(獣医学者)

(Translated by Yasunori Tanaka)

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Indotestudo forstenii(セレベスリクガメ)とIndotestudo elongata(エロンガータリクガメ)の見分け方 クリス タバカ DVM(獣医学者)

Indotestudo forstenii(セレベスリクガメ)の雌雄の見分け方 クリス タバカ DVM(獣医学者)

(updated March 24, 2003)


分類学上の「遍歴」

Testudo forstenii SCHLEGEL & MÜLLER 1844 (in TEMMINCK)
Geochelone forsteni
- PRITCHARD 1967
Indotestudo elongata forsteni - OBST 1985
Indotestudo forstenii - BOUR 1980
Indotestudo forstenii - DAS 1996: 39

 

セレベスリクガメは、Indotestudo 属(インドリクガメ属)に属します。このグループには他に、エロンガータリクガメIndotestudo elongata )とトラバンコアリクガメ(Travancore tortoise)(Indotestudo travancorica)が属しています(訳者注・日本でもこの学名の種を「トラバンコアリクガメ」と、実際に呼ぶこともあり、以下この英語の呼称、またこの学名の種を「トラバンコアリクガメ」と訳出します。同様に、I. forsteniiの他、下の「米国での他の一般名」として挙げられているものは、「セレベスリクガメ」と訳しています。ご了承ください)。 

 

Indotestudo travancoricaは、先に命名されたI. forsteniiのシノニム、つまり同種異名だと考えられてきました。しかし今は独立した一種として扱われています(原文注1)。このことにより、文献上に多くの混乱が生じました。なぜなら、I. forsteniiを表す一般名が、トラバンコアリクガメだったからです。これは我々、著者両方の意見なのですが、同時に多くの分類学者も、この「トラバンコアリクガメ」という名前を、I. forsteniiを表すのに使うことを、除外すべきだと考えています。 

 

米国での他の一般名:

Sulawesi Tortoise

Forsten's Tortoise

Celebes Tortoise


このケアシート(飼育方法の説明書き)は、この種の一般的な飼育方法を述べているにすぎません。最良の飼育方法、また繁殖方法を確立するためには、更なる研究が不可欠です。
 
1990
年代の初め、Indotestudo属(インドリクガメ属)のリクガメのうち、米国に輸入されたのは、ほとんど全てエロンガータリクガメでした。やがて野生ガメの捕獲地域は、徐々に東南アジアへと移り、たくさんのIndotestudo forstenii (セレベスリクガメ)が殺到するように輸入され、ペット取引で見られるようになりました。当初は文献に、必ずしもエロンガータリクガメと、その学名のリクガメの2種の違いを完全に正しく述べていたわけではなかったので、多くの混乱が生じました。また同じ頃、Indotestudo travancorica(トラバンコアリクガメ)はセレベスリクガメと同一種だと思われていたので、ますます混乱が拡大しました。ところが、トラバンコアリクガメはインドでは非常に厳重に保護され、収集されることがごく稀になってしまいました。この珍しさに、更に文献中の混乱が加わったため、インドリクガメ属については、必要とするよりずっとたくさんの混乱を生じさせる結果となりました。

 

ピーター プリチャード博士は 2000年、ついにこの分類学上の悪夢を取り払い、セレベスリクガメが実際に、どの種とも異なるのかどうかをはっきりさせました。このことはHoogmoed氏とCrumly氏があらかじめ提案していたことで、トラバンコアリクガメをインド(原文注1)から来た個体とし、その他のものを分ける結果となったのです。
 

それに付け加えて、その同じ記事の中で、プリチャード博士は、このインドリクガメ属の見分け方において、次のような鍵が使えるものとして、明らかにしました。


i
項甲板は細長く、両端が平行である。左右の肩甲板の境目の長さは、胸甲板のそれよりも短い(時々はるかに短い)。その長さの比は、胸甲板のそれを基準にして、0.591.0である = I. elongata(エロンガータリクガメ)

 
1'
項甲板が消失、また有していても、比較的短く、大抵はくさび形で、後ろが広くなっている。左右の肩甲板の継ぎ目は、胸甲板のそれと比較して、普通長めである(しばしばかなり長くなっている) = 2
 
2
項甲板は消失。左右の肩甲板の境目の長さは普通、胸甲板のそれよりも、1.01.4倍長い。背甲と腹甲の地の色(背景色)は、淡褐色で、それより暗い色の模様は不鮮明で、暗い色による際立った色のコントラストがない。頭頂部は白からピンク色で、やはり黒っぽい色の模様がない = I. travancorica(トラバンコアリクガメ)
 
2'
項甲板は有しているか、または消失。左右の肩甲板の継ぎ目はの長さは、胸甲板のそれよりも1.632.73倍長い。背甲の地の色(背景色)は、薄いクリーム色か、わずかに黄色から緑がかった色である。模様は際立った黒色で、鮮明である。普通、背甲の全ての甲板、また腹甲の、(少なくとも)胸甲板と腹甲版に拡がっている。小さな黒い点や縞が頭頂部にしばしば見られる = I. forstenii(セレベスリクガメ)


エロンガータリクガメとセレベスリクガメの、最も簡単に識別できる本質的な違いは、左右の肩甲板の継ぎ目と、胸甲板のそれの長さの比で、下の写真のようになります。

 

Indotestudo forstenii(セレベスリクガメ) Indotestudo elongata(エロンガータリクガメ)

 

セレベスリクガメは、リクガメとしては中ぐらいの大きさです。普通、成体は25 cmほどの長さで、体重は2.5 kgほどですが、それよりも大きな個体もいます。メスは、オスに比べて横方向へも成長し、甲羅が丸くなる傾向があります。それに付け加えて、オスはメスに比べて、尻尾が著しく大きく、また長いものです。尻尾の先は、角質でできた小さなかぎ状になっています。オスはまた、腹甲がわずかにくぼんでおり、一方、メスの腹甲は真っ平らです。
 
外見的特徴
甲羅の地の色は、淡褐色から黄色がかった茶色で、どの甲板にも黒いしみのような模様がありますが、ある個体では、それらはどれも淡褐色で、別の個体ではほとんどすっかり黒色になっているなど、変異に富んでいます。
 
しばしば好ましくない、つまりタンパク質の多い餌を与えられることによって、甲羅が不恰好に成長してしまう他のリクガメもいる一方で、セレベスリクガメの甲羅は滑らかです。この種にはそうならない、抵抗力のようなものが、顕著に見られます。セレベスリクガメの、野生における餌についての研究報告はほとんどありませんが、この種の、甲板がピラミッド状に盛り上がることに対する抵抗力というのが、生息地の湿度の高さと、また多少のタンパク質も摂取していること、これらに適応した結果だと推測されています。
 
前脚の前方向は、大きなうろこに覆われている一方、後脚はそれを欠いています。うろこのない部分、つまり皮膚は、灰色から黄色にかけての色をしています。頭部は黄色か黄褐色ですが、繁殖期は別で、雌雄ともに、鼻孔や目の周りがピンクがかった色になります。
 
分布
セレベスリクガメは、ごく限られた範囲にしか生息せず、その生息域は、セレベス諸島と言われる島々、つまりスラウェシ島、ハルマヘラ島です。「スラウェシ」というのは、元々スペイン人とポルトガル人の冒険家が「セレベス」と名づけられたもので、その名前は、17世紀の ある偉大な博物学者によっても言及されています。この島は歴史的に、香辛料と海賊の島として知られています。このカメがごく狭い範囲にしか生息しないということは、アジアの食糧市場(しじょう)から守られてきたことも示していますが、この秘境とも言える限られた場所に生息していることから、その生息地と共に、ペットの商取引によって、個体数も非常に減少しやすくなってしまいました。この種はCITES(ワシントン条約)附属書IIに記載されており、この種の国際的な取引には、法規制がなされています。
 
生態
セレベスリクガメは、主に薄暗い森林に生息する種ですが、乾燥した場所に見られることもあります。このカメは、夜明け前か、日没直後の薄暗い時間帯に活動します。その大きな目は、薄暗い光の下でも見えるよう、うまく適応しています。セレベスリクガメは野生では雑食性で、果実、植物の葉、イモムシ類、ナメクジ、死肉といったものを見つければ、それらを食べます。
 
繁殖
セレベスリクガメのオスは、繁殖のとき非常に攻撃的になり、充分に広い飼育設備でなければ、そのメスがけがをしてしまう結果になることもあります。オスの、他のオスに対する攻撃性からも、いくぶんダメージを与えやすくなることがあり、オスは一匹ずつ別々に飼育することをお勧めします。メスの個体のうち、大きいものもまた、小さなオスに対しては同様に攻撃性が高く、おびやかせてしまうこともあります。繁殖時には、オスはメスに突進するほか、そのメスの頭部、頚部、また前足を勢いよく咬みついたりもします。オスは交尾中、息をしながら、大きくて粗い、きしむような「声」をあげます。
 
このカメのメスが、卵を産むために地面を掘って、巣を作ろうとして落ち着かなくなると、飼育場から外へ出ようとしたがるもので、このときは飼育場の中でずっと歩き回りながら、時々地面に鼻をつけてそのにおいをかぎ、卵を産むための適当な場所を探そうとします。普通、メスが選ぶ場所は、湿り気があり、それでいて植物の生えていないところです。一旦そのメスがちょうどいい場所を見つけると、フラスコ形に1520 cmの穴を、二本の後脚で掘ります。もし土が固くて乾燥していたら、そのメスは尿を排泄して軟らかくするものです。そして穴を掘り終わると、続けて14個の卵を、その掘り終えた巣の中に産み、後脚で土を戻し、そして自分の腹甲でその部分を平らにします。著者の一人が見た経験では、このカメは卵を隠すのが極めて上手であるということです。産卵は人工飼育下では早春に行なわれます。そのとき付けの同じ記事によると、米国でこのセレベスリクガメの人工繁殖が行なわれるケースは、極めて少ないということです。
 
人工的な飼育環境でのケア
小さいか、中ぐらいの大きさのセレベスリクガメを、屋内で飼育するのに最も一般的なのは、「タートルテーブル」を使う方法です。その外観は、本棚を後ろ向けに倒したように見えます。子ガメ一匹であれば、60 cm×60 cmが手ごろな大きさでしょう。カメが成長するにつれて、飼育場も大きくしていかなければなりません。セレベスリクガメは成体になると、少なくとも120 cm×120 cmは必要です。この「タートルテーブル」の底部に切り込みを入れて穴を作り、餌や水、更に巣箱をも同じ高さに来るように埋め込むと、それらがカメにとって、近づきやすいものとなります。
 
飼育場での水入れは、カメが望めばそこに身体が浸せるように、十分大きなものを用意しなければなりません。また溺れることのないように、深すぎないようにもします。小さな写真現像用のトレイは、セレベスリクガメの成体にとって、格好の水場になるでしょう。このカメには、床材(主に陸棲種の飼育環境の下地として敷く物)としては、湿度を保持する特徴のある、イトスギの樹皮が、この種のカメには合っており、そのカメの甲羅や皮膚の健康にも良いものとなるでしょう。


飼育環境の隅に、100ワットのランプを、甲羅干しの場所(バスキングスポット)に設けましょう。これは飼育環境の、甲羅干しの場所(バスキングスポット)が、摂氏32度かそこらになるようセットしましょう。飼育環境には他に、UVB(中波長紫外線)の供給のため、フルスペクトルの蛍光灯を設置する必要があります。UVBは、ビタミンD3(カルシウムの代謝に不可欠な成分)の生合成の為に、なくてはなりません。できるなら、この蛍光灯の代わりに水銀ランプを用いてもいいでしょう。これは甲羅干しの際の熱と、紫外線の供給の、両方の役割をします。甲羅干しのスポットから離れた場所に、カメが身を隠せる箱のようなものを置いておきましょう。
 
夜になっても、気温が15度以上であれば、セレベスリクガメにとっては外に出る一番の時間です。この種のカメは、かなり寒い環境にも耐えられるようで、昼間でも、20度を超えていれば、積極的に餌を探し求めます。セレベスリクガメは、強い日差しを好まないので、朝や夕方でない真昼の時間帯は、陰に隠れていたりする傾向があります。この種のカメを飼っていらっしゃる皆様は、飼育環境に植物を植えて茂らせ、カメが望んでいるかもしれない日陰となる場所を提供するよう、お勧めいたします。またこのセレベスリクガメは、飼育環境に浅い水場があれば、同じように喜ぶものですが、そのカメがそこから簡単に出られることを確認してください。これはこの種のカメが、日中の暖かい時間帯に、決まって頻繁に行なうことです。総じて言えば、セレベスリクガメは屋外の環境では生来、湿度の高い気候の場合に一番よく活動するのです。もし皆様の住んでいらっしゃる地方が元々湿度の少ない条件でしたら、霧の発生装置、または霧吹き装置を、タイマーをつけて利用なさるといいでしょう。このカメの飼育場のあちこちに、非常にたくさんの植物を植え、薄暗く涼しいところへ移動できるようにしましょう。またこのカメは、湿った泥地を用意してやれば、そこで楽しんで動き回るでしょう。
 

セレベスリクガメは雑食性で、野生では動物質のものも植物質のものも食べます。人工飼育の環境では、最小限の低脂肪のドッグフードか、ネズミや魚といった小さな生き物をまるまる一匹分、月に2回与えます。肉類は日常的には与えるべきではありません。たまにミミズや昆虫類を与えると、とても喜んで食べます。このカメは元々、屋外で昆虫を探して食べるものです。著者たちは、セレベスリクガメにMazuri Tortoise Diet Mazuri リクガメフード)を補助的に与えて、しっかりと成長することを見てきました。(人工繁殖下で生まれたものではなく)野生個体では、トウモロコシやセイヨウカボチャのような黄色い食べ物を、積極的に見つけるものです。これは、カメに次のような餌に切り替える際にも有用です。
 
 
餌には次のものを与えます:

肉類の多い餌は、常に燐(リン)が多く、カルシウムが少なくなるものです。これは、健康的な骨や甲羅を作ろうとし、たくさんのカルシウムが必要となるカメにとっては、重大な問題を引き起こします。そのため、追加的なカルシウムのサプリメントを与えることは、大いにお勧めするところです。同様に丈夫な卵を産むためにも、カメの健康に対する要求を満たすため、粉末カルシウム剤であれば一週間に1回、全ての餌に振りかけて与えることができます。もし屋内飼育の個体ならカルシウムと一緒にビタミンD3も入っているものを、屋外飼育の場合はビタミンD3なしでカルシウムを与えることをお勧めします。イカの骨も、欲しがるのであれば、カルシウム成分が入っており、またくちばしの適切な発育のため、それを与えて かじらせることもお勧めします。小動物や魚をまるまる一匹分時折与えると、タンパク源にもなり、そこには既にカルシウムが骨の部分にも入っており、更にその種の餌の胃腸部には、各種ビタミン、ミネラルが骨の部分にも入っています。
 
床材は、イトスギ材のマルチ(植物用の根覆い)か、同じほどの保水性のあるものを選びましょう。それは、このカメの甲羅や皮膚が、飼育環境内ですっかり乾いてしまうのを防ぐためです。屋外飼育で、砂の多い場所に、餌を置いてはいけません。リクガメ類が砂を食べると、胃腸を詰まらせることがあり、それで死ぬことさえあります。飼育環境では、砂のある場所から分け隔て、砂のない場所を設け、そこに餌を置いて、与えなければなりません。 

 

この種は野生では冬眠しません。熱帯でない気候域では、相応の設備を用意して、このカメの健康と幸福が続くようにしなければなりません。
 
医療と健康
新規に輸入された(つまり人工繁殖下で生まれたものではない)セレベスリクガメには、必ず医療的なケアがなされる必要があります。このカメは、船積みの際(特に輸送中、倉庫のような場所で保管されていた間)に、しばしば自らの生息地にあるような、熱帯性の病原菌にさらされます。それで医療的な手当てが必要になるのです。この種のカメにはよく見られることですが、ケアされないまま放置されると、数か月間は元気そうにしていても、持っていた慢性的な病気にかかり、それで急に元気を失うか、または死ぬこともしばしばあります。不幸なことに、アジア産の野生個体には、この問題はつきものです。

この、セレベスリクガメという種に、非常によく見られる問題の一つに、上顎が侵食されるということが挙げられます (下の左の写真をご覧ください)。このカメを購入なさるときがいつであっても、口の周りをじっくりと調べて、この病害がないか確かめましょう。海外から輸入されてきた個体は、この病変の結果として発生することもよくある、肺炎や、上気道炎なども同様にかかっていることがあるので、それらがないかどうかチェックするのは、賢明でしょう。これらがヘルペスウィルスによって引き起こされるかどうかは、未だに はっきりとしていませんが、そのヘルペスウィルスが最も疑わしいでしょう。もしこの種を購入したけれども、それらの病変が見られるのであれば、どうかそのカメを屋外の、芝生か草地で、極力 注意深く観察しながら飼いましょう。それは、輸入されたカメがこのような病変を抱えている場合は、続いて肺炎といった問題が続いて起こるものだということが、報告されてきたからです。カメの口の中をしょっちゅうチェックして、病変が拡大していないか、また口がふさがっていないか、といったことを意識的に行なうことをお勧めします。

年代的に古いですが、ヘルペスの様子がこのカメに見受けられたので、その写真を掲載しております(下の右側)。大量の膿や、喉の部分の潰瘍性の病変が、典型的です。
 

Indotestudo forstenii (セレベスリクガメ)の

深刻な潰瘍性病変

Indotestudo elongata (エロンガータリクガメ)の

目で確認できるヘルペス

 

セレベスリクガメのオスは、病気で死亡する率が高いため、そうではないメスと違って、個体数が非常に少ない、という傾向があります。このことは、多くのアジア産のヌマガメやリクガメに、大体共通しています。

Hexamita
(ヘキサミタ;寄生性の原虫(原生生物)の1属)も、著者のうちの一人が、このカメから発見しています。この原虫は、ヘルペスウィルスが、(カメの)免疫機構を弱めて、更に病気にかかりやすくさせるそうです。

最後になりましたが、それでも非常に重要なこととして、セレベスリクガメを、他の群れのカメと一緒に飼育するときは、極めて用心深く飼育することだけは、必要です。これは私たちに、どの個体が病気を持っていて、どの個体がそうでないか、ということを見分けるための、医療技術が流通していないからです。そしてこのことは、セレベスリクガメを繁殖させ、その子孫を育てていき、世に送ることが、病気を持っていない個体群を標準化させるという点で、非常に重要です。その目標は、Turtle Survival Alliance (カメ生存同盟)によって、流通種として扱われるようになることです。

そして薬の与え方は、インターネットや専門書などにも書いてありますが、時代遅れの情報であることも多く、潜在的に危険です。どうか薬の投与の問題は、熟練した専門家にお任せになってください。
 
様々なカメの飼育の研究が、まだまだ進行中であることに注意して下さい。新しい情報が手に入れば、我々はその情報を、World Chelonian Trust(ワールド・ケロニアン・トラスト、http://www.chelonia.org/)で公開していきます。カメを真剣に飼育している人は、同じ種類のカメを飼育している他の人からの援助を受けられることが、役立つものであることに気づかれています。飼育については、我々のメールコミュニティー(英語)で討論できます。そしてそれに参加するには上記アドレスからアクセスして下さい。どうか我々と連絡を取り、World Chelonian Trustのメンバーになられて多くの益を得て下さい。

 



原文注1 : プリチャード PCHPCHは氏の名前のイニシャル)著、 「トラバンコアリクガメ…(は)リクガメの独立種か?」 20002月号Reptile & Amphibian Hobbyist 1828ページ


参照文献等:
EMBL
(欧州分子生物学研究所)の爬虫類データベース  http://www.embl-heidelberg.de/~uetz/LivingReptiles.html
 
セレベスリクガメとエロンガータリクガメの見分け方 クリス タバカ DVM(獣医学者) http://www.chelonia.org/Articles/diffIforselong.htm
 
Indraneil Das
著の、Turtles and Tortoises of India(インドのカメ), Centre for Herpetology(爬虫類学センター), Madras Crocodile Bank Trust(マドラス・クロコダイル・バンク・トラスト =インドにある生物の保護施設の名称), 1995年にオックスフォード大学で出版。ISBN(国際標準図書コード)は0 19 563727 5
 
Encyclopedia of Turtles
(カメ百科事典) - Pritchard, .P.C.H. 1979, TFH(熱帯魚愛好家)という出版物、ネプチューン市、ニュージャージー州。
 
プリチャード PCH著、「トラバンコアリクガメ…(は)リクガメの独立種か?」 20002月号Reptile & Amphibian Hobbyist 1828ページ  
 


 

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