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Clemmys guttata (キボシイシガメ) の飼育 ダレル セネーク 及び アンディ スナイダー (― デトロイト動物園の爬虫類部門 代表)

(Translated by Yasunori Tanaka)

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キボシイシガメ(Clemmys guttata)の、雌雄の見分け方(英文) クリス タバカ DVM(獣医学者)

Clemmys Gallery


このケアシートは一般的な飼育方法です。最良の飼育方法を確立するためには、更なる研究が不可欠です。

 

アメリカ合衆国東部とカナダ南部から、南へはフロリダ州に至るまでの、浅い湿地、森、平原に囲まれた場所、そこが、隠れたがりという印象を与えるキボシイシガメ、Clemmys guttataという種の生息地です。小さくてきれいなキボシイシガメのすべすべとした背甲には、一匹ごとに異なる数の黄色い斑点があります。背甲は黄色か橙色で、その甲板一つひとつに、色々な大きさの黒いしみがあります。頭部、頚部、そして脚の、それぞれ上部の色は黒色で、ところどころに少し黄色い斑点がある場合があります。四肢や頚部の下部の皮膚は、橙色か、桃色がかった色です。子ガメは普通、背甲の各甲板に一つずつ、斑点があります。これらの斑点は、これらの斑点は、カメが成長するにつれて、これらの斑点が増える個体もありますが、完全に消失してしまう個体もいます。キボシイシガメは、その長さが最大で12 cmにまで達します。

 

ブリーダーがキボシイシガメの繁殖に成功しているおかげで、この半水棲のカメを人工繁殖の個体群として、キボシイシガメを購入することができます。もし、野生でキボシイシガメを見つけても、それをつかまえてはいけません。キボシイシガメが見つかる自然界の生息域では、絶滅の脅威に非常に厳しくさらされており、それらの区域では保護されています。このケアシートは、第一に子ガメについて取り扱います。それは、この時期がカメにとって一番生存の危機が生じやすく、同時に、その時期のカメを買うことになるのが一番普通だからです。

 

キボシイシガメの屋内飼育 生まれたばかりのキボシイシガメは、ほとんど水棲で、水から離れるとすれば甲羅干しをするときだけです。成長するにつれて、だんだん陸棲傾向が強くなってきますが、水場から遠く離れたところで見られることはありません。餌のほとんどは水場でとります。そのため、良い水質を維持することは、最も重要なこととなります。キボシイシガメの子ガメを飼育するのに最も便利なのは、水槽に浅く水を入れたものか、プラスチック製の衣装ケースを用いる方法です。キボシイシガメの幼体は、泳ぐのがまるっきり不得手なので、私は5 cmかそれ以下の水深にして、カメが水底に「立って」、鼻を水面から出して難なく息ができるようにすることをお勧めします。もしこのような方法で飼育なさるのであれば、飼育場の片側に、甲羅干しのできる場所を作ってやりましょう。このような形の飼育では、水の浅さのために、濾過装置の設置が難しくなり、食べ残した餌も見つからず、すぐに水質が悪くなるでしょう。

 

上記の方法に代わるものとして、私が用いているのは、

飾りなどのついていない「傾斜タンク」(原文“slant tank”)です。大体60 cm×40 cmの衣装ケースで、片側につっかいをし、傾斜を作り、最も低いところで5 cmの水深になるようにして、もう反対側の高いほうは水から出るようにします。基本的なこととしてしょっちゅう行なう掃除も、これだと装飾が施されていないので楽にできます。植物としての、または人工の水草を植えておくと、そのカメに安心感をもたらし、また植物としての水草は、カメにとっては与えられていない分の食料になるでしょう。このカメが成長するにつれて、飼育場所の大きさも大きくし、また水深も深くしなければなりません。キボシイシガメは8 cmかそこらになると、半水棲のカメ用に飼育環境に移し替えてもいいでしょう。またこの大きさでは、より広い傾斜タンクで飼うと、うまくいきます。羊を飼うときに使う飲み水入れも、水深1520 cmの深さになるように、少し傾け、水から出た部分が50パーセントになるようにセットしたものは、このカメの成体を屋内で飼うのにちょうどいいです。水から出た部分、つまり陸場には、長いミズゴケと、子供の遊戯用の砂を混ぜたものを使うといいでしょう。

 

水質は非常に重要です。傾斜タンクで飼育する場合、水が浅いため、濾過器がうまく使えないかもしれません。その場合は、頻繁な水替えが必要になります。

 

キボシイシガメは、湿原の丸太や草地で甲羅干しをしているのがよく見られます。人工的な飼育環境で甲羅干しができるように、金物屋で売っているような、反射板のついた、クリップ式のランプを、飼育環境の中で、陸場のあるほうに設置しましょう。その高さを調節して、甲羅干しの場所が32度前後になるように設置します。そしてUVB(中波長紫外線)が浴びられるように、フルスペクトルの蛍光灯も設置しなければなりません。UVBはビタミンD3(カルシウムの代謝に必要)の生合成になくてはなりません。もしよろしければ、これらのかわりに水銀ランプを用いても構いません。これは甲羅干し用の熱とUVBの、両方の用途を満たします。

 

. 野生から採取されたキボシイシガメは、偏食するなど、餌やりに問題が生じることがよくあります。しかし子ガメのときに買ったものであれば、与えられた色々な餌に、すぐに慣れていきます。どうか餌は与えすぎないでください。私がお勧めするのは、成長の速い子ガメであれば、一日か二日に一度だけの餌やりをお勧めします。キボシイシガメは肉食傾向が強く、昆虫、イモムシなどを非常によく食べますが、いくらかのフルーツや野菜類も食べるものです。例えばアオウキクサのような水生植物も、好んで食べます。ペットショップなどで商業用に売られているカメ用の餌、またコイやナマズの餌は、その大半がキボシイシガメの子ガメには非常に優れた餌になります。

 

餌やりと併行して、カルシウムの栄養を補ってやることは不可欠です。もし屋内飼育の個体ならカルシウムと一緒にビタミンD3も入っているものを、屋外飼育の場合はビタミンD3なしでカルシウムを与えることをお勧めします。


屋外飼育 キボシイシガメを飼育していて、大きさが7.5 cmを超えたら、外敵が入り込まないようにした屋外での飼育は、屋内での飼育を超えた、様々な利点があり、暖かい時期は屋外での飼育を、一つの方法として考えてみられてはいかがでしょう。子供用のプールを、屋外の安全な飼育場所の地面に埋め込んだものが実用的です。屋外での大きめの水場に、高品質な濾過器を用いると、皆様の屋外のキボシイシガメの住まいに壮観な眺めを演出します。キボシイシガメは泳ぎが苦手で、おぼれることもあるぐらいなので、池からは簡単に出られるようにすることを忘れないでください。

 

冬眠 キボシイシガメは、自然下では冬眠します。安全に冬眠させる方法をよく調べた上で、その設備を整えましょう。

 

冬眠の時季には、(複数を飼育している場合)個体ごとに分けておきます。また、冬眠前と冬眠後でのそれぞれの体重を、個体ごとに量っておきます。長めのミズゴケを敷き詰めたものに、水を加えて、ミズゴケの表面のほぼ1インチ(2.5 cm)上に、水の表面が来るようにします。冬眠中、カメは何も食べません。はじめは、キボシイシガメには1か月かけて、周囲の温度を徐々に冷やして、摂氏7度ぐらいにします。次に、この7度という状態を1か月保ちます。最後に1か月かけて周囲の温度を上げていきます。これらの過程には3か月かかります。全冬眠期間中の、3分の1から2分の1の期間を、冬眠中の期間の真ん中に取り、その間は暗いところに移しておきます。一日に一度、異状がないか確かめてください。水は、一回の冬眠につき、23回替えます。そこで替える水は、同じ温度になるようにしてください。冬眠期間が終わると、複数に分けておいた場合は同じところに移し、元の通り餌を食べるようになります。

 

様々なカメの飼育の研究が、まだまだ進行中であるということは、注意しておかなければならないことです。新しい情報が手に入れば、我々はその情報を、World Chelonian Trust(ワールド・ケロニアン・トラストwww.chelonia.org )で公開していきます。真剣にカメを飼育している人は、これらのカメを飼育している他の人からの援助を受けられることが、役立つものであることに気づかれています。飼育については、我々のメールコミュニティー(英語)で討論できます。そしてそれに参加するには上記アドレスからアクセスして下さい。どうか我々と連絡を取り、World Chelonian Trustのメンバーになられて多くの益を得て下さい。

 


 

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