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水棲ガメの基本的な飼い方 ポーラ  モーリス

 (Translated by Yasunori Tanaka)

  Copyright © 2003, 2004, 2005 World Chelonian Trust. All rights reserved

 

BASIC CARE - WATER TURTLES - Paula Morris

CUIDADOS BASICOS – TORTUGAS ACUáTICAS

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カメはペットとして興味深い生き物になります。しかし飼っているカメを健康状態を保つためには、非常にたくさんの事柄が必要になることを理解している人は、ほとんどいません。他の全てのペットと同様、カメから病気がうつることがありますので、飼い主はカメを触ったりした後、手を洗わなければなりません。また、幼い子供は、カメ というより、小さな動物であれば何でも を、大人の監視の下でなければ、飼育するべきではありません。

(訳者注・このページで単に「カメ」と述べている部分は、「水棲ガメ」を扱うものとします。)

飼育環境:

皆様のペットであるカメたちにとって、理想的な環境とは、できるだけそっくりに、その生き物が野生で生活している場所を再現した環境でしょう。水棲ガメは、適切で行き届いた世話と共に、泳ぐのに充分なスペースを用意して飼育すると、非常に大きく育つものもあります。ヒーターを入れた大型の水槽で、深い遊泳スペースと、カメが完全に水から出られるように、岩や棚を施したものは、屋内の適切な飼育環境になります。子ガメの中の場合、浅い水場で飼育し、少しだけ深くした部分で餌を与えるようにするのが、一番良いということもあります。暖かい地域であれば、または夏の間だと、池かプラスチック(やビニール)のプールに、岩や、または丸太やコルク板などを浮き島にして、屋外で飼うことができます。小さめのカメの場合は、プールに網を張って、鳥や猫、犬、その他の生き物が入ってこられないようにします。この場合、カメをガラス水槽に入れた状態での屋外飼育は、決してなさらないでください。ガラス水槽は非常に速く暖められ、その水も極端に熱くなるからです。プールや池には、部分的に陰になる部分も設けましょう。プールに、部分的に板を乗せると、必要な日陰ができるでしょう。その飼育設備は、病気を引き起こすこともある微生物の増殖を抑えるよう、頻繁に分解して、念入りに掃除をしましょう。石膏でできた、またはペットショップで買ってきたブロックは、水場に置きましょう。

 

温度管理:

水槽用のヒーターであれ、ライトそれ自体であれ、熱源となるものはセットしておかなければなりません。水に沈めて使うタイプのヒーターは、一般の観賞魚水槽よりも、水が浅くても使えます。温度は、華氏7585度(摂氏23.9度から29.4度)に保つようにします。暖かさの確保のため、水槽上部のライトは、バスキングエリアの上部に設置したものを、昼間の間 用います。正常な自然な昼夜の状態を再現するために、夜の間は電源を切っておきましょう。

 

直射日光:

平均的な水棲ガメが健康で長生きするためには、正常なカルシウムを摂取させ、また食べたものを消化吸収させること、同時に皮膚の引っかき傷やちょっとした病変を治療するのは、必要不可欠なことです。直射日光でも、ガラス越しのものであれば、価値のないのものとなります。日光は、直接カメに届くようにしなければなりません。カメを日の当たる場所に置いておくとき、その熱から逃れられるように、陰になった部分を設け、そこにカメが行けるかどうかご確認ください。その太陽の熱で、カメはすぐに死んでしまうこともあるのです。また太陽で水温が上がりすぎていないかどうか、ご注意ください。UVA/UVB(それぞれ「長波長紫外線」、「中波長紫外線」 )の電球は、直射日光の代わりにはちょうどいいでしょう。それには蛍光灯の設置も必要ですが、カメに甲羅干しをさせる熱源としては利用しないでください。もしこちらのライトのほうがお好みであれば、水銀ランプを使ってみましょう。そうすれば、UVAUVB、また甲羅干しのための熱源の全てにかなうものとなります。

 

餌やり:

ほとんどのカメは、水場で直接、餌を与えます。そうしないと、カメが餌を飲み込めないからです。カメは、肉の赤身を細く切ったもの、また時々植物質のものも食べます。バナナをごちそうのように、喜んで食べるカメも、わずかながらいます。牛肉、魚、ワカサギ、淡水産の(または塩分を抜いた)貝や甲殻類、イトミミズ、ブラインシュリンプ(生まれたばかりのカメには)が、カメの餌に含まれていなければなりません。カルシウムや骨粉、液体か粉末のビタミンも、その餌につけたりして与えなければなりません。子ガメの中でも若い個体には、毎日餌を与え、少し大きくなったカメには、少なくとも週に3回は餌を与えます。カメがもう食べたがらない様子で残った餌は、その都度 取り除きます。カメを飼育なさっている方の中には、洗いやすい、別の容器にカメを入れ、そこで餌を与えることを好まれますが、カメの中には自分の水槽以外の場所で餌を与えられても、食べようとしないものもいます。ここわずか数年で、人工飼料の質が大幅に良くなり、多くのカメがいろいろな餌の一部として、それら人工飼料にすぐに慣れて、食べるようになっています。

 

病気:

水棲種、陸棲種に関わらず、カメの病気のほとんどは、不適切な餌と、日光不足が原因でかかります。病気になったカメは隔離しなければなりません。また新たに手に入れたカメも、他の個体と一緒に飼う前に、最低3か月は別の場所で飼育し、病気の兆候がないか観察しましょう。甲羅や皮膚が真菌に侵されると、白色か灰色の点や、腫れ物、また組織の剥離が見られます。4分の1カップ(訳者注・ここでは約60ミリリットル)の食塩を、20リットルの水に溶かしたものを飼育水にすると、それらは予防できます。熱帯魚用の、真菌による病変の治療薬として売られているものを用いてもいいでしょう。甲羅が真菌に侵されている場合は、その部位にヨードを5パーセントに薄めた液体をやさしく塗り、そのカメを水場に戻す前に、それが乾くまで待ちます。これを毎日繰り返してください。非常に清潔な水と、人工のものではない実際の日光は、回復を促進しまが、一年ほどかかることもあります。

  

甲羅が軟らかくなったり、眼が腫れたりするのは、不適切な餌と、日光不足が原因です。ビタミン類と骨粉が餌に入っていることを確かめ、毎日数時間、直射日光に当てるようにしてください(カメを日光に当てる際は、日陰になる部分を必ず設けます)。また、すぐにカメの診断の経験のある獣医の方に、相談なさってください。そうすれば、適切な処置を勧めてくださるでしょう。カメを飼育していらっしゃる他の方、人道的な交流や会合、また参考にできる地元のクラブに電話をかけるといったこともなさってください。もし皆様がオンラインの状態でしたら、動物病院の場所(英文;リンクをたどると日本の動物病院も少し紹介)のページへ行って、お近くの爬虫類の医療の専門家を見つけてください。また、情報交換グループの一員になられることで、お近くの動物病院を見つけるのに役立つこともあるでしょう。

 

カメは、すきま風などの風や、急激な温度の変化、また不適切な餌により、呼吸器にかなり病変が生じやすいものです。そうなると、あえぐような呼吸や、鼻水が流れたりそれが泡状になるという症状を示します。その場合、カメを普段より暖かめのところで飼育すると、速い回復が見られるでしょう。もし状態が短期間に良くならないようでしたら、獣医の方に相談なさってください。爬虫類や両生類の病気には、時間の経過が常に生死を分けるものです。そして、病状それ自体が目に見えて明らかになったときは、既に致死的な段階に達している可能性があります。

 

(他の個体との接触での)咬み傷や引っかき傷、また切り傷は、獣医の先生がお勧めになった、各種 抗生剤の軟膏(なんこう)やクリームで手当てをしましょう。水溶性の抗生剤、例えばノルバサン(nolvasan)やスルファジアジン銀(silver sulfadiazine)は、 油脂ベースのクリームと同じく回復を妨げないので、最適です。注意事項 カメ(水棲、陸生共に)が負傷したら、速やかに屋内に移さなければなりません。ハエがカメの負傷部位に卵を産みつけ、結果としてウジが発生するのを防ぐためです。甲羅干しに使う岩も、チェックしなければなりません。もしとがっているか、ざらつきが激しいものであれば、他の岩に換えます。水棲ガメが陸に上がるとき、その体が岩とこすれることもあることをお忘れにならないでください。

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